楽しい本作り生活

「文響社」という出版社で書籍デザイナーとして働きながら、本や漫画、映画や舞台など多くのものに刺激をもらっています。 ここには自分が日々感じたことを備忘録的に書き残していきたいです。 たとえ明日自分がこの世界にいなかったとしても。少しでも他者を勇気付けたり、楽しませるものを世に送り出しておきたいと願っています。 よろしくお願いします。

こんばんは。森下です。
昨晩、寝る前にこんなツイートをしました。




何か、素敵な作品やアウトプットを見たときに「ああ、いいなぁ」「素敵だなぁ」と思うことはたくさんあっても、「自分にもできるようになりたい」「悔しい」と感じることは、最近ではもうほとんどなくなっていました。

それは、自分にできることとできないことの線引きが上手くなって、無闇に何でもかんでもやろうとしなくなったからかもしれません。また、他者と比べて自分を否定することの無意味さを、何度となく痛感してきた結果であるとも言えると思います。

「自分の能力を人と比べることは無意味で空しい行為だ」と、様々な経験を経てきた今の私は思います。自分と他者の差に悩んで、自分の持っているものを否定したり、無駄に焦ったり、本来の自分の資質にはないものを欲したり。そういうマイナスにしかならない感情は、より充実した生を送るためにはまず真っ先に切り捨てるべきものだと思ってきました。

それなのに、なぜでしょう。昨晩感じたあの強烈な悔しさを、私は何故か嬉しく思っています。自分もそうなりたいという思いと、でも本当にそこまで到達できるのだろうかという焦りにも似たハラハラする気持ち。今の実力と、人生の残り時間を頭の中で計算し、どこまで近づけるかの皮算用を必死でしているあの感じは、なんだかとても懐かしく、そして幸せな感覚でした。

これがなぜかはわかりません。
でも、今日目が覚めた後に、この時の気持ちがまだ心の中に残っていることを自覚して、私はどこかほっとしました。そして、自分はまだ変われるかもと感じています。

まだ変われる。
それが嬉しいのかな?

悔しい気持ちが残っているって嬉しいですね。


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