楽しい本作り生活

出版社で書籍デザイナーとして働きながら、本や漫画、映画や舞台など多くのものに元気をもらっています。このブログも訪れた方が少し元気になれるような、そんな楽しい記事を綴っています。

最近の悩みというか、危惧というか、気になることとして。
自分自身の文章を書く能力がどんどん低下しているのを日々感じています。

まぁ、元々文章を書くのが特別上手だったというわけではなく、このブログやXなどで綴っている言葉も、なかなか自分が納得するような簡潔でわかりやすくて読みやすい文章というのは書けません。

それでも下手なりに時間をかけて頑張って書くことで、なんとかかんとか「まぁこれくらいなら良しとするか!」という程度の自己満足はできるくらいの文章を書けていたと思うのですが。ここ数ヶ月はそんな自分でも「流石にこれはまずいのでは…」と思うくらいにうまくできません。

こうやってPCの前に座ってキーボードを叩いていても、気の利いた言葉は出てこないし、書けば書くほどわかりにくくなっていって、ある程度書いてから自分で読み返すと自分自身でも意味がわからない…。

ああ、もうほんっとに嫌になります。
自分ってこんなに文章書くのが苦手だったかなぁ。

わかりにくさもそうですが、完成度以前に「スラスラ文章を書く」というような感覚も、ここ数ヶ月間味わっていない気がします。10代のころなんて毎日の日記をA4ノートにびっしり2ページも3ページも書いて、それでもまだまだ湯水のように書きたいことが湧いてきたのに。20代の頃だって当時匿名で書いていたブログは「長い、長すぎる」と知人からよく言われていたくらい一記事がとにかく長かったのに。

今はとにかく言葉が出てこない。

「文章を書くのは筋トレと同じ」という金言は確か宮部みゆき先生の言葉だった…と記憶しております。
本当にやらなくなるとダメなんですよね。最近、ほんとに人に伝える文章を書いてないものな。

そもそも普段書いている文章というのも、仕事上のやりとりやLINEのメッセージくらいですし、そういう文章って絵文字とかスタンプ、あとは便利はスラングなどとにかく色んなものに頼っているなと思います。特に微妙なニュアンスの表現なんて、しっくりくる文章を脳内ライブラリから探し出して持ってくるよりも、一個絵文字を貼り付ければ済んでしまいます。

だから、そういうものを排除していざ、混じりっ気なしの「文字」だけで自分の気持ちや考えを綴ろうとするとまぁ難しい難しい。

そんなふうに頭を悩ませている一方で、仕事が忙しい時などに「仕事相手を不快にさせない微妙な婉曲表現」だとか「どうやってまとめたらいいか迷うような専門知識の言語化」についてchatGTPに相談すると、信じられないくらい一瞬でスラスラ〜〜っと模範解答を書き出してくれるのだから、私の悩みってなんなんだろうと、本当に虚しくなります。


でも。やっぱりそれが嫌なら書くしかないなと思います。
自分は何ができなくなって一番怖いか、と考えると、自分の考えていることが人に伝えられなくなることが一番怖いです。言葉を扱う能力は、別にうまくなくたっていいから、せめてちゃんと伝わる程度には身につけていたい。

もっと自分の頭で考えて。今よりもう少しだけ文章を書く時間を増やそうと思います。
そしてあとは本を読もう。漫画のセリフも飛ばさずにちゃんと読もう。

自分の中にインプットする文章と、自分からアウトプットする文章。両者の絶対量を意識的に増やしていきたい。
そんなふうに考えています、という。今回はいつも以上に独り言のような記事でした(笑)




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