楽しい本作り生活

出版社で書籍デザイナーとして働きながら、本や漫画、映画や舞台など多くのものに元気をもらっています。このブログも訪れた方が少し元気になれるような、そんな楽しい記事を綴っています。

カテゴリ: 児童書

※ネタバレはしないように書いていますが、展開が予想できてしまう部分もあると思うので未読の方はご注意ください。オススメ作品ですので、ぜひ読んでみてください!ある冬の日。ふらりと立ち寄った本屋で『みちのく妖怪ツアー』という一冊を見つけた。「あ、この本、知って …
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漫画家やぶのてんや先生の絵本作品「ねんどん」を読んだ。普段仕事以外ではあまり絵本を読まない僕だが、この作品は発売前から楽しみにしていた。やぶの先生の漫画作品が好きだからである。初めて読んだ先生の作品はコロコロコミック系列の漫画雑誌に掲載された「ポケットモ …
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今回は図書館で見つけたフランスの児童小説「10分あったら…」の話を書きたい。10分あったら? 背表紙に書かれたその印象的なタイトルが気になって手に取ると、不安げな表情の少年少女が、懐中電灯で薄暗い部屋を照らす表紙イラスト。その雰囲気から「ホラーなのかな?」 そ …
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「大人からすれば本当になんてことのない出来事だ」それがこの物語を最初に読み終えて、最初に口から出た感想だった。『図書室のルパン』というなんだかミステリアスなタイトルに惹かれ手に取った本作は、河原潤子先生の児童小説だ。主人公は本を読むのが大好きな小学2年生 …
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僕とカスパールとの出会い僕が『りっぱな兵士になりたかった男の話』と出会ったのは、引っ越したばかりでまだ訪れたことのなかった街の図書館の片隅だった。どこか不穏さを感じるタイトル。「こういう話だろうな」という想像ができず、手に取って表紙をめくるとカバー袖には …
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